2023-01-01から1年間の記事一覧
歴史から学ぶ、感染症の教訓 2020年刊行。筆者の磯田道史(いそだみちふみ)は1970年生まれの歴史学者。国際日本文化研究センターの准教授。NHKなど、テレビでの出演も多く、顔を見れば「ああこの人か」と思う方は多いのではないだろうか。 代表作としては、…
日本最強の郊外道路の過去と未来 2020年刊行。筆者の柳瀬博一(やなせひろいち)は1964年生まれ。日経BP社で「日経ビジネス」の記者や、専門誌の編集、単行本の編集者として活躍。その後独立し、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授職に就いて…
コロナ禍の今だからこだわりたいテレワークのインテリア 2020年刊行。編著はパイ インターナショナルとなっており、刊行元会社のスタッフによる仕事なのだろうか。パイ インターナショナルは都内にある、デザインや、ビジュアル書などの出版を主に手掛けてい…
今すぐ使えるお役立ちテレワークノウハウ集! 2020年刊行。筆者の小山龍介(こやまりゅうすけ)は1975年生まれの実業家、コンセプトクリエイター。 大手代理店を経てMBA取得、松竹で新規事業の立案に関わり、その後独立。現在はブルームコンセプト代表取締役…
海洋問題の専門家が書いた日本の領土問題 2005年刊行。筆者の山田吉彦(やまだよしひこ)は1962年生まれ。本書の刊行当時は日本財団(日本船舶振興会)の海洋船舶部長を務めていた。その後、東海大学の海洋学部で、准教授、教授と順当にキャリアを積まれ、現…
60~80歳の「仕事の実態」は? 2022年刊行。筆者の坂本貴志(さかもとたかし)は1985年生まれの研究者、アナリスト。厚労省出身で、三菱総合研究所のエコノミストを経て、現在はリクルートワークス研究所に所属。 講談社BOOK倶楽部掲載、田中香織による本書…
サントリー学芸賞受賞作品 筆者の鈴木博之(すずきひろゆき)は建築史家。東京大学や、青山大学の教授を歴任。東大の名誉教授にもなり、2014年に68歳で亡くなっている。 東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」 作者:鈴木 博之 文藝春秋 Amazon 本作は1990年に文芸…
定年後のキャリアが気になり始めたあなたへ 2017年刊行。筆者の木村勝(きむらまさる)は1961年生まれ。新卒後、日産自動車に入り、関係各社へ出向。主として人事畑でキャリアを積まれ、その後独立起業し、現在はシニアキャリアのアドバイザーとして活躍され…
中国の最新事情から考えるこれからの監視社会 2019年刊行。本書は、梶谷懐(かじたにかい)、高口康太(たかぐちこうた)の二名体制で執筆されている。梶谷懐は1970年生まれ。神戸大学大学院の教授。現代中国経済に関する著作がいくつかある。一方の、高口康…
知っておきたいAI(人工知能)の基礎知識 2021年刊行。オリジナルの米国版は2020年に刊行されており、原題「Artificial Intelligence: A Guide for Thinking Humans」。直訳すると「考える人間のための人工知能ガイド」といった感じか。邦訳版はずいぶんと俗…
内田樹の「下流」論 2007年刊行。2005年の6月に行われた講演をベースに、加筆修正の上で単行本に書き起こしたもの。筆者の内田樹(うちだたつる)は1950年生まれ。東大卒で専攻はフランス現代思想。映画論。武道論。現在は神戸女学院大学名誉教授、京都精華…
戦争プロパガンダを読み解くシリーズの最新刊 2022年刊行。筆者の松田行正(まつだゆきまさ)は1948年生まれのグラフィックデザイナ、作家、出版経営者。 戦争とデザインについて論じてきた一連の著作の、総まとめとも言えるのが本書といえるだろうか。過去…
謎に満ちたディアトロフ峠事件を描く 2018年刊行作品。オリジナルの米国版は2013年刊行。原題は「dead mountain」。筆者のドニー・アイカー(Donnie Eichar)はアメリカ人の映画プロデューサー、作家。 施川ユウキの『バーナード嬢曰く。』の五巻で、神林さん…
社会人のたしなみとして知っておきたい「ハロー効果」 2018年刊行。人気ブログ「分裂勘違い君劇場」のふろむださんの初書籍。 美男美女に生まれるだけで人生の難易度は下がる。有名大学を卒業しているだけで「デキル男」だと思われてしまう。思考の錯覚は、…
放送大学二年目が無事終了 既に試験期間も経過し、成績発表もされてしまったので遅きに失した感がありますが、放送大学の二年目が無事に終わったので、恒例の振り返り記事を書くことにしました。 過去のまとめはこちら(カッコ内は履修科目ね)。 一年目一学…
放送を禁止されている歌がある! 2000年刊行。筆者の森達也(もりたつや)は1956年生まれ。社会派のドキュメンタリーを得意とするノンフィクション系の映像ディレクター。ノンフィクション作家でもある。 なお、本書の監修はなんとデーブ・スペクターが行っ…
2022年刊行。筆者の長谷川高(はせがわたかし)は1963年生まれ。リクルートコスモス出身の不動産コンサルタント。住宅購入や、不動産投資についての著作多数。 代表作である『家を買いたくなったら』は2006年刊行。その後、2011年の新版、2019年の令和版と何…
独裁者によるデザイン、シリーズ三作目 2019年刊行。筆者の松田行正(まつだゆきまさ)は1948年生まれのグラフィックデザイナー。 独裁者のデザイン: ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東の手法 作者:行正, 松田 平凡社 Amazon ヒトラー、スターリン…
社会学者が紡ぐ「断片」の数々 2015年刊行。新潮社の文芸誌「新潮」、早稲田文学会の文芸誌「早稲田文学」、太田出版の季刊誌「atプラス」、朝日出版社のウェブサイト「朝日出版社第二編集部ブログ」などに掲載されていた作品に、書下ろしを加えて単行本化し…
屋根職人のエキスパートが教えてくれる 2004年刊行。中公新書。筆者の原田多加司(はらだたかし)は1951年生まれ。地方銀行勤務から実家の檜皮葺師への道に入り十代目原田真光を襲名している。国宝、重文級の建築物の修復を数多く手がけてきた屋根職人のエキ…
集えない世界の衝撃を描く 2020年刊行。筆者の岡田暁生(おかだあけお)は1960年生まれの音楽学者。現在は京都大学人文科学研究所の教授。 本書は第20回の小林秀雄賞を受賞している。 内容はこんな感じ 新型コロナウイルスの蔓延は、音楽業界に大きなダメー…
「どうして?」と問い質したくなる断崖建築 本日はご紹介するのは写真集。 2018年刊行。断崖絶壁に築かれた、要塞、城、教会、修道院、世界の各地から集められた驚きの建築群がとにかく圧巻なのである! まず目を引くのが表紙に使われているこの一枚だろう。…
第一人者が語るリスキリングの価値 2022年刊行。筆者の後藤宗明(ごとうむねあき)は一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの代表理事。2018年頃から日本国内でリスキリングの理念を広めるべく、活動を展開されてきた方。 筆者が主宰する一般社団…
もはや説明不要の話題の一冊 本書は刊行前から随分と話題になっていて、発売されるやいきなり爆売れ状態に。Amazonでは3週連続でビジネス書ランキングの1位を獲得。2019年を代表する一冊となってしまった。この年、ビジネス書の類で、こんなにあちこちでレビ…
台湾、米国、日本でベストセラー オリジナルの台湾版『安靜是種超能力』は2018年刊行。たちまちベストセラー1位となり、20週にわたりトップ10に入る快挙を成し遂げた。 安靜是種超能力: 寫給內向者的職場進擊指南 (Traditional Chinese Edition) 作者:張瀞仁…
出版不況下に個人で書店を立ち上げた方の記録 2017年刊行。筆者の辻山良雄(つじやまよしお)は1972年生まれ。大手書店チェーンのリブロで、広島店、名古屋店で店長職、池袋本店のマネージャ職を歴任。2015年に退社し、翌2016年に東京都杉並区の荻窪に新刊書…
小泉悠によるウクライナ戦争本 2022年刊行。筆者の小泉悠(こいずみゆう)は1982年生まれの軍事評論家、軍事アナリスト。インターネットでのハンドル名、ユーリィ・イズムィコでも知られる、ネット界隈では以前から知る人ぞ知る著名人だった。 ロシア軍事の専…
魅惑の「中年」本ガイド 2020年刊行。紀伊國屋書店出版部の無料冊子「Scripta」の2013年春号~2020年冬号にかけて連載されていたものを加筆修正のうえで単行本化したもの。 筆者の荻原魚雷(おぎわらぎょらい)は1969年生まれのライター、文筆家。『古書古書…
「鎌倉殿」のその後が知りたくて 大河ドラマの『鎌倉殿の13人』が、自分史上かつてないほどの面白さだったので(それまでのベスト大河は1991年の『太平記』だった)。「その後」を知りたくて本書をゲット。 本書は2022年刊行。筆者の細川重男(ほそかわしげ…
コロナ禍の今だから、読みたい一冊 2020年刊行。筆者の物江潤(ものえじゅん)は1985年生まれ。東北電力退社後、松下政経塾に入り、現在は地元の福島で塾経営をしつつ執筆業もされている方。 その他の近著には新潮新書の『ネトウヨとパヨク』がある。 ネトウ…