ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『若者殺しの時代』堀井憲一郎 若者であることが決して得にはならない時代

ゼロ年代に書かれた「若者」論 2006年刊行。筆者の堀井憲一郎(ほりいけんいちろう)は1958年生まれのライター、コラムニスト。思いっきりバブルを謳歌出来た世代だな。テレビやラジオにも時々顔を出していた人物らしい。「週刊春秋」誌に連載されていた「ホ…

『椅子クラフトはなぜ生き残るのか』坂井素思 椅子づくりから社会経済学を考える

放送大学の授業が書籍に 2020年刊行。筆者の坂井素思(さかいもとし)は1950年生まれの経済学者。現在は放送大学教養学部の名誉教授(刊行当時は教授)。 本書は、2020年から始まっている放送大学の講義『椅子クラフツ文化の社会経済学』の内容を書籍化した…

『科学的根拠に基づく 最高の勉強法』安川康介  アクティブリコールと分散学習、そして精緻的質問と自己説明

Youtubeで370万回以上再生された勉強法 2024年刊行。筆者の安川康介(やすかわこうすけ)は慶應の医学部卒で、日本とアメリカ両国での医師国家試験に合格。しかもアメリカの医師国家試験では上位1%以内の高得点をで合格し、数名しか選ばれない米ミネソタ大学…

『土左日記』紀貫之・堀江敏幸訳 虚と実の間をたゆたう五十五日の船旅

河出文庫古典新訳コレクションから! 2016年刊行作品。池澤夏樹(いけざわなつき)による個人編集版「日本文学全集(全30巻)」の第3巻として刊行された。『土左日記』以外に、『竹取物語』『伊勢物語』『堤中納言物語』『更級日記』を収録していた。 竹取物…

『なぜガザは戦場になるのか イスラエルとパレスチナ攻防の裏側』高橋和夫

高橋先生のガザ本が出た! 2024年刊行。筆者の高橋和夫(たかはしかずお)は1951年生まれの国際政治学者。放送大学の元教授(現在は名誉教授)。中東領域を主な研究対象としている。昨今のパレスチナ情勢を踏まえ、解説者としてテレビ出演されていることも多…