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『暴走するネット広告』知っておきたい不正広告の仕組み その広告で誰が不正に儲けてる!

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「クローズアップ現代+」の放映内容を書籍化

2019年刊行。本書はNHK「クローズアップ現代+」にて放映された三つの番組、「追跡! 脅威の“海賊版”漫画サイト」「追跡! ネット広告の“闇”」「追跡! “フェイク”ネット広告の闇」の取材内容をまとめて書籍化したものである。

暴走するネット広告: 1兆8000億円市場の落とし穴 (NHK出版新書)

この書籍から得られること

  • インターネットの広告の仕組みがわかる
  • 怪しげなネット広告がどうして生まれるのかがわかる

内容はこんな感じ

新聞やラジオ、テレビすらも超える勢いで、ネット広告市場が拡大を続けている。巨大市場の裏では、怪しげな業者が不正な広告をバラまいている。膨大な広告費はいかにして使われ、どのように視聴されているのか。ネット広告の抱える諸問題とリスクをNHK「クローズアップ現代+」の取材班が徹底追跡した一冊。

目次

本書の構成は以下の通り

第1章 肥大化するネット広告──ニセ広告が作られるわけ
第2章 巨大海賊版サイトとネット広告
第3章 あなたの税金も狙われている
第4章 闇に消える広告費 ──儲けているのは誰だ!?
第5章 ネット広告不正をなくすために

ネット広告ってけっこうヤバい

今回は自分の実体験から。わたしの本業は、ウェブ上でコンテンツを制作、公開して会員さまからお金を戴くことである。

先日、出稿しているアドネットワーク上で、通常値を遥かに超えるクリックがあり、よく調べてみたところ海外からの不正操作であることが判明した。気になって代理店にツッコミを入れたから良いようなものの、黙っていればそのまま支払いが発生するところだった。代理店の担当の反応もイマイチで、親会社にクレームを入れてようやく返金に応じてもらえたほどである。

2021年、インターネット関連の広告費は遂に、新聞、雑誌、ラジオ、テレビの、いわゆる「マスコミ4媒体」の広告費を上回った。

ただ、あまりに急激に発達したがために、闇の側面も多い(ホントに!)。

本書では、インターネット広告が抱える闇の中でも、「フェイク広告」「漫画村」「不正広告の手口」の三点について、取材の結果をまとめている。海外への取材も行われており、さすがNHK金持ってるなというところである。こういう番組が作れるのは、スポンサーに左右されないNHKならではと言えるだろう。

個人の広告リテラシー向上が大切

広告を見たり、クリックしたりして、不正な広告を掲載しているものたちに収益をあげさせているのは、結局のところ我々ネット利用者本人である。無駄に使われた企業の広告費は、いずれは製品の価格に上乗せされる。まわりまわって、結局は消費者に不利益が還ってくるのだ。受け手の側のリテラシーを向上させる意味でも、本書のような著作には意義があるのではないかと思われる。

 

なお、ネット広告の問題点についてもっと知りたい方は、こちらの記事でより、詳しく知ることが出来るので興味のある方はチェックしてみて頂きたい。

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