ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

『ビジネスマンの人生を激変させるしなやかな心のつくり方』齊藤仁重

カリスマ整体師が書いた自己啓発本

2020年刊行。筆者の齊藤仁重(さいとうひとしげ)は1980年生まれ。長野県を中心に整体師として活躍されている方である。整体師として、日々の施術を続けていく中で出会った経営者やスポーツ選手たち。彼らとの交流を通して学んだ「気づき」の数々がまとめられている。

なお、こちらは書評で繋がる読書コミュニティ「本が好き!」の献本サービスで頂いた本である。何度も応募しているけど当選したのは初めて。嬉しい。

 

内容はこんな感じ

ストレスとはいかにして付き合っていけばいいのか?健全な肉体を培うには?飲食におけるコツは?心をストレッチすることで、ビジネスの質を向上させるテクニックとは?心をやわらかくする方法、そして自身の能力を高めていく秘訣、願望を実現させるためのハウトゥ。カリスマ整体師が教えるその極意とは!?

ストレスをいかにして受け流すか

現代社会で生きていく以上、ストレスは避けて通れない。ストレスフリーで生きておられる方は稀であろう(居たら羨ましい)。ストレスは人間の心に大きな負荷を与え、時としてメンタルに大きなダメージを与えてしまうこともある。ストレスといかにして付き合っていくかは現代のビジネスパーソンに大きなテーマである。

筆者はストレスには勝てないけれど、受け流せばいい。と主張しており、真っ向正面からぶつかるのでは無く、ほどほどにいなしながら、ストレスに負けないメンタルの作り方について説いていく。

では、以下簡単に内容を振り返っていこう。

健全なメンタルは健全な肉体から

第1章では肉体面のケアについて。きちんとした生活習慣を保つことの大切さ。筋トレやストレッチの勧め、こまめな休息の大切さ。そして決して無理はしてはいけないことなどが書かれている。面白いのは「たまには身体に悪いこともしてみる」としている点。生活が真面目一辺倒だと、それはそれでストレスの原因になってしまう。こういう緩さも大切なのであろう。

食生活は本能のままに

第2章は飲食についてのアドバイスである。筆者は「本能のままに飲んで、食べて、ストレスを溜めない生活を」と説いており、健康を気にし過ぎるあまりに、厳しすぎる節制や抑制を課すことは逆にストレスになると主張する。

とはいえ、ドリンク剤は「体力の前借りに過ぎない」としておススメしていない。これは確かにそうかも。わたしも以前、健康ドリンクの類を常用していたことがあったけど、飲み過ぎてそのうち麻痺してきちゃったもんね。

心を柔らかくして、ビジネスに生かす

本書の趣旨的には第3章からが本番である。この章では、心を柔らかくして、いかにしてビジネスの向上につなげていくかが書かれている。相手の話を聞く。相手の美点を探す。目の前のひとつひとつを丁寧に。いずれも普遍的な事柄ばかりだが、筆者の実経験をもとにしたアドバイスだけに納得感のある内容となっている。

日々の積み重ねで手を抜かない。これ基本の基本だけど、ついついいい加減になりがちなので、気を付けたいところ。

心を柔らかくするには?

第4章では、それでは実際に柔らかな心を保つにはどうすれば良いかが説かれていく。自分を変えようとしないこと、他人を気にし過ぎないこと、人付き合いは不義理をしても良い等々、基本は無理をしないことに尽きるのであろう。

そして大切なのは「原点」を忘れないことであると筆者は云う。行き詰った時には「原点」に立ち戻ることでやり直せる。過去の自分を振り返ってみる。これはわたし的には、なかなか刺さった指摘で、興味深く読むことが出来た。

柔らかな心で能力を向上させ、夢をかなえる

終盤の第五章と第六章は、心を柔らかに保つことで能力を向上させ、ひいては自身の願望、夢を実現させていく方法が書かれている。

不遇の時にこそしっかり準備をしておくこと、腐らないこと、根拠はなくても自信をもって生きること。わかっていてもなかなかできないことだけに、改めてしっかりと認識しておきたい部分である。「人のオーラは三割もらえる!」という指摘も面白かった。確かに成功した人と話していると元気が出てくる。

心は身体より大きい

最後に筆者はこう書いている。

 

 

「心は自分の身体よりもはるかに大きい」。これを知らないばっかりに、本来であればもっと大きく使っていいはずの心を、限りなく小さなままでしか使えていない人たちがどれほどいることか。

『ビジネスマンの人生を激変させるしなやかな心のつくり方』p169より

身体の中に心があるのでなく、心の中に身体がある。有限である肉体の枠に囚われないことで、より自由で大きな心の在り方を認識できる。要は気の持ちようなのかもしれないが、こう考えると少し気が楽なってくるからなんとも不思議である。