ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

『スエイ式人生相談』末井昭 どんな悩みもピタリと解決!?

名物編集者が人生の奇問難問に答える!

2004年刊行。筆者の末井昭(すえいあきら)は1948年生まれ。書影を見ると、何なのこの人?と思われるかもしれないが当然男性である。女装は趣味でやっているみたい。

1981年にはかつて一世を風靡した(らしい)「写真時代」を創刊。その後「パチンコ必勝本」などの創刊に関わり、1988年には「パチンコ必勝ガイド」を立ち上げ、こちらも人気雑誌にまで育て上げた。既に退任しているが、白夜書房時代は取締役にまでなっている。西原理恵子のマンガに時々出てくるので、そちらでご存じの方のほうが多いかな?いわゆる名物編集者って奴である。

リンク

末井昭の生い立ちはWikipedia先生を見ていただくと、その生きざまの密度の濃さが判ろうかというものである。

母親がダイナマイト自殺していたり、借金が数千万単位だったり、愛人ボコスカ作って若い嫁さんと再婚したりと、常人離れしたエピソードがいくらでも出てくるのである。

ちなみに自伝として上梓した『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、2018年に柄本佑主演で映画化までされている。ホントいスゴイオッサンだな。

あまりに筆者のキャラが濃いので、紹介だけでこんなに書いてしまった(笑)。

では、以下、感想を手短に(短いのかよ)。

内容はこんな感じ

80年代を代表するマスコミ人末井昭が脱力気味に説きまくる人生の真実。悩み事を三つに大別。「心と体」「人間関係」「将来とお金」について明快かつ単刀直入に回答。「毛深いんです」「旦那に隠し事をしています」「やりたいことがみつかりません」などなど、約50件の難問奇問に挑戦。初版には限定の人生相談券付き。

やる気のない感じがいい!

一般人ではとうてい太刀打ち出来ない豊富過ぎる波乱の人生経験を持ちながら、その語り口はとことん力が抜けていて、ある意味とことんやる気がないのが特徴。この覇気のなさは凄い。

目標なんて持たなくてもいい。夢なんてあるだけ邪魔なんて、会社の役員にまでなった人が言うような台詞じゃないってば。

でも、この辺が実に魅力的。こんな風に達観出来れば素晴らしいのだが。凡人にはなかなか難しい。10分の1でいいからそのモテ度を分けてほしいところである。