ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

健康

『これで死ぬ』羽根田治 53のアウトドア死亡事例を収録。人間は意外に簡単に死んでしまう!

アウトドアに出る前に知って起きたい死亡事例集 2023年刊行。筆者の羽根田治(はねだおさむ)は1961年生まれのフリーライター。アウトドア関連、特に登山時の遭難をテーマとした著作を何作も上梓している。有名なのは全六作にもなる「遭難」シリーズだろう。…

『くもをさがす』西加奈子 コロナ禍のバンクーバーでがんになった

西加奈子、初のノンフィクション作品 筆者の西加奈子(にしかなこ)は1977年生まれの小説家。2004年の『あおい』がデビュー作。2006年の第三作『きいろいゾウ』は2013年に映画化。2015年の『サラバ!』では直木賞を受賞し、この年の本屋大賞では第2位にランク…

『ぼけますから、よろしくお願いします。』信友直子 認知症を身近な問題として考える

映画化もされたノンフィクション作品 2019年刊行作品。筆者の信友直子(のぶともなおこ)は1961年生まれのテレビディレクター、映像作家、映画監督。 ぼけますから、よろしくお願いします。 作者:信友 直子 新潮社 Amazon 新潮文庫版は2022年に刊行されてい…

『感染症の日本史』磯田道史 日本人はいかにパンデミックと対峙してきたか

歴史から学ぶ、感染症の教訓 2020年刊行。筆者の磯田道史(いそだみちふみ)は1970年生まれの歴史学者。国際日本文化研究センターの准教授。NHKなど、テレビでの出演も多く、顔を見れば「ああこの人か」と思う方は多いのではないだろうか。 代表作としては、…

『年代別 医学的に正しい生き方』和田秀樹 40歳を過ぎたら読んで起きたい一冊

人生100年時代の処方箋 2018年刊行。筆者の和田秀樹(わだひでき)は1960年生まれ。灘校→東大医学部卒。精神科医、大学教授、受験アドバイザー、作家、映画監督までやっている多彩な経歴の人物。 2022年だけでも『80歳の壁』『70代で死ぬ人、80代でも元気…

『老いと記憶』増本康平 痴呆症への備えを学ぶ

脳の老化について知っておくべきこと 老いを迎えるにあたって、ガンや心筋梗塞、高血圧などの不安と並んで、気になってくるのが自身の痴呆症への危惧であろう。体の衰えもさることながら、脳の老化、痴呆症の進行はメンタルに相応のダメージをもたらすはずで…