2021-01-01から1年間の記事一覧
今週のお題「買ってよかった2021」にも便乗。 恒例の〇〇年に読んで面白かったシリーズ、今回は歴史系だけでエントリを1つ作ってみることにした。 古代~中世編 荘園(伊藤俊一) 刀伊の入寇(関幸彦) 室町は今日もハードボイルド(清水克行) 江戸時代編 …
ミスや失敗をその後の飛躍につなげる方法 仕事にミスや失敗はつきものである。ミスや失敗は度重なれば、上司の評価も下がるし、職場での地位も危うくなってくるだろう。 しかし、ミスや失敗をしても、不思議と評価が下がらない。むしろ、ミスや失敗をしても…
中村圭志にる宗教図像学ガイド 2021年刊行。筆者の中村圭志(なかむらけいし)は1958年生まれの宗教学者。 2014年の『教養としての宗教入門 基礎から学べる信仰と文化』、2017年の『聖書、コーラン、仏典 原典から宗教の本質をさぐる』に続く三冊目の書籍と…
「働かないおじさん」はいつごろから登場したのか 近年、目にすることが多くなったこの言葉だが、いつごろから言われ始めたのか、軽くググってみたところ、比較的古い記事では東洋経済のこちらが発見された。人事コンサルタント楠木新(くすのきあらた)によ…
現代の聖地はなぜ生まれるのか 2015年刊行。筆者の岡本亮輔(おかもとりょうすけ)は1979年生まれの宗教学者。現在は北海道大学の准教授を務めている人物。 2012年の『聖地と祈りの宗教社会学』では日本宗教学会賞を受賞している。 聖地と祈りの宗教社会学―…
中世の破産者たちの姿を描く 2005年刊行。筆者の桜井英治(さくらいえいじ)は東京大学大学院総合文化研究科の教授。本書刊行当時は北海道大学大学院文学研究科助教授だった。日本中世史、流通経済史を専門としている。 この書籍から得られること 日本中世、…
荘園を通じて日本の中世史を学ぶ 筆者の伊藤俊一(いとうしゅんいち)は1958年生まれの歴史学者。現在は名城大学人間学部の教授職にある人物。専門は日本中世史。 著作に『室町期荘園制の研究』。共著に『新体系日本史3 土地所有史』『気候変動からみなおす…
STと新たな洗脳の仕組み 筆者の福本博文(ふくもとひろふみ)は1955年生まれのノンフィクション作家。『心をあやつる男たち』は1993年に刊行された作品。 心をあやつる男たち 作者:福本 博文 文藝春秋 Amazon 文春文庫版は1999年に刊行されている。 この記事…
先月の話になるが、Webクリエーター能力認定試験を受験し、なんとかエキスパートコースを合格できたので、そのあたりの話をしてみたいと思う。 Webクリエーター能力認定試験合格証書 Webクリエーター能力認定試験って? 「Webクリエーター能力認定試験」は各…
2000年刊行。本日は日垣隆(ひがきたかし)が2000代の前半に上梓した二冊の社会批判本をご紹介したい。日垣隆は1958年生まれの作家、ジャーナリスト、ノンフィクションライター。 1999年の『「買ってはいけない」は嘘である」』で第61回の文藝春秋読者賞を。…
本日は清水浩史(しみずひろし)による『秘島図鑑』と『幻島図鑑』の二冊をまとめてご紹介したい。清水浩史は1971年生まれの編集者、ライター。日本各地の島を訪ね歩いた著作の数々で知られる人物だ。 この記事から得られること 魅力的な日本の島、50島につ…
中高年を襲う「むなしさ」 40代後半~50代前半の方に伺いたいのけれども、近頃こんなむなしい思いに囚われたことはないだろうか。 やる気が出なくなった 仕事への情熱がなくなった 自分に自信が持てなくなった このままでいいのか焦る 自分らしく生きていな…
平安時代の異民族襲来 日本の歴史上、本土にまで外国勢力が侵入を果たした例は少ない。直近での最大の事例は言うまでもなく太平洋戦争(第二次世界大戦)になるだろう。しかしそれより前となるとどうだろうか。なんと鎌倉時代の元寇(1274年、1281年)まで遡…
今週のお題「読書の秋」。本日ご紹介するのはこちら。 斎藤美奈子、初期の代表作 筆者の斎藤美奈子(さいとうみなこ)は1956年生まれの文芸評論家。デビュー作は1994年の『妊娠小説』。 余談ながら「紅一点」が北宋の政治家にして詩人王安石の詩の一節、「萬…
英国事情通が説く、ネオ階級社会 2005年刊行。筆者の林信吾(はやししんご)は1958年生まれの作家、ジャーナリスト。1983年に渡英。欧州ジャーナルの編集長を経て1993年に帰国。その後は、イギリス滞在の経験を生かし、作家・ジャーナリストとして活躍中。 続…
中公新書を歴史系から10冊セレクト 中公新書は、岩波新書、講談社現代新書と共に「新書御三家」として名高い。1962年創刊ということで、来年で創刊60周年を迎える老舗レーベルである。 さて、本日ははてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」に便乗。 なに…
「未来の年表」シリーズの第四弾はまさのドリル形式! 2021年刊行。河合雅司(かわいまさし)の大ヒットシリーズ『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』に続く第四弾である。 今回はまさかの「ドリル形式」を取っている。例えばこんな感じ。 現在、…
年間120時間の時短を実現!? 現代のビジネスパーソンにとって、もっとも足りないものは何だろうか?お金?健康なカラダ?それともストレスのない快適な環境?求めるものは各人違ってくるだろうが、共通して誰もが足りないと感じているのは「時間」ではない…
山際素男の代表作 元々は三一書房から出版されたもので、初版は1981年。 筆者の山際素男(やまぎわもとお)は1929年生まれのノンフィクション作家。朝日新聞社勤務を経て、世界労連に入る。その後インドへ留学。さらに作家業へと転じている。2009年に亡くな…
いま、室町時代が熱い! 2016年に刊行された、呉座勇一の『応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱』は50万部の大ヒット作となった。 呉座勇一著『応仁の乱』が重版決定しています。これで34刷。話題を呼び続け、部数は50万部近くとなりました。細川勝元、山名宗全…
バズったことがないあなたに お恥ずかしい話だが、Twitterを10年、ブログを20年近くやっているが、バズりを体験したことがない。扱うテーマが地味なのか、文体や見出しの問題なのか、それとも書き手のキャラクターのせいなのか。 あなたは、Twitterやブログ…
1970年代に書かれた『柳田國男』本 筆者の牧田茂(まきたしげる)は元朝日新聞社社員で、「週刊朝日」の編集長などを経て、退社後は日本大学の講師、白梅短期大学の教授などを歴任。民俗学者としても活躍した人物だ。1916年生まれで、2002年に亡くなられてい…
日本の華族の全体像がつかめる一冊 2006年刊行。筆者の小田部雄次(おたべゆうじ)は立教大学出身。現在は静岡福祉大学の名誉教授。専攻は日本近現代史。 さすが中公新書。岩波、講談社現代新書と並んで、さすが新書御三家クラスともなると、読み応えが半端…
信長VS伊賀衆 2021年刊行。筆者の和田裕弘(わだやすひろ)は1962年生まれの戦国史の研究家。 戦国時代、特に織田家に関する著作を数冊上梓しており、中公新書からは以下の三作を世に送り出している。 2017年『織田信長の家臣団―派閥と人間関係』 2018年『信…
先日、夏野剛の『ケータイの未来』をご紹介したので、関連書籍として、松永真理の『iモード事件』を再度プッシュしておこう。 i-mode誕生秘話 かつて日本のモバイル社会を切り開いた「i-mode(アイモード)」を覚えておられるだろうか?本書は2000年刊行。…
2021年刊行。筆者の鈴木由美(すずきゆみ)は1972年生まれの歴史研究家。日本史史料研究会の関連団体(なのかな?)である、中世内乱研究会で会長を務めている人物。過去に共著はいくつかあったが、単著としては本書が初めての作品となる。 呉座勇一の『応仁…
いまやKADOKAWAの社長ですが、夏野剛がドコモ在籍時代に書いた、ケータイ業界の未来予測本。 いま読むと、味わいがありますね。 #読了
本日は個人的なご報告。 放送大学、なんとか半年続けられた! 四月のエントリで、放送大学の選科履修生になったことを書きました(ですます調)。あれから五か月が経過し、一年目の一学期を無事終えることが出来たので、勉強法と、単位認定試験の体験レポー…
日本は「安い」らしい コロナ禍のため現在では見る影もないが、2019年までの日本国内は外国人観光客であふれていた。爆買いというフレーズが話題になったのも記憶に新しい。 日本もこんなにたくさんの外国人の方に来ていただけるようになったのかと、当時は…
サントリー出身作家が説く、現代社会の生き延び方 筆者の野村正樹(のむらまさき)は1944年生まれのミステリ作家、ビジネス評論家。2011年に他界されている。 デビュー作は1986年の『殺意のバカンス』で、こちらは懐かしの土曜ワイド劇場枠で実写ドラマ化さ…