ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

ビジネス書

『しょぼい起業で生きていく』えらいてんちょう リスクを取らない起業スタイル

えらいてんちょうの一作目 2018年刊行。筆者の「えらいてんちょう」こと矢内東紀(やうちはるき)は1990年生まれ。慶大卒の高学歴者だが、朝起きるのが苦手なばかりに就職活動を諦め、計画も経験もないままなし崩し的に起業。初の実店舗であるリサイクルショ…

『進化する勉強法』竹内龍人 心理学が裏付ける科学的な勉強法

漢字学習から算数、英語、プログラミングまで 2019年刊行。筆者の竹内龍人(たけうちたつと)は1964年生まれの心理学研究家。日本女子大学人間心理学部心理学科の教授。実験心理学を主要な研究分野としている人物である。 サブタイトルには「漢字学習から算…

『書評の仕事』印南敦史 読者のニーズに応え、的確な要約を書く技術とは?

書評ブログで何を書いていいかわからないあなたへ ブログで主として書評を書かれている皆さま(わたしのことである)。思ったような文章が書けているだろうか。そして狙ったような反応は得られているだろうか。何を書いていいのか分からない。書いても全く読…

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

自己理解の専門家が教える「やりたいこと」の見つけ方 2020年刊行。筆者の八木仁平(やぎじんぺい)は1993年生まれ。学生時代には人気ブロガーとして知られる。当時のインタビュー記事があったのでリンクしておこう。 ブロガーとしては成功者の部類に入ると…

『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング【実践編】』後藤宗明 今すぐはじめられるリスキリングの実践術

「リスキリング」本の第二弾が登場 2023年刊行。一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの代表理事を務める後藤宗明(ごとうむねあき)二冊目の著作となる。 2002年に上梓され「読者が選ぶビジネス書グランプリ」2023年版の総合部門で第4位、更に部…

2023年に読んで面白かった新書・一般書10選

既に2024年の1月も後半に入っている状況で、遅きに失した感が無きにしもあらずだが、恒例の〇〇年に読んで面白かった本企画をお届けしたい。 なお、あくまでも2023年に読んだ本が対象であって、2023年に刊行された本ではないのでその点はご容赦を。 では、今…

『安いニッポン 「価格」が示す停滞』中藤玲 ディズニーもダイソーも日本が世界最安値

日本は「安い」らしい コロナ禍のため現在では見る影もないが、2019年までの日本国内は外国人観光客であふれていた。爆買いというフレーズが話題になったのも記憶に新しい。 日本もこんなにたくさんの外国人の方に来ていただけるようになったのかと、当時は…

『自分マーケティング』川上徹也 一点突破で「その他大勢」から抜け出す九つの戦術

人気コピーライターが説く、自分マーケティングの勧め 2018年刊行。筆者の川上徹也(かわかみてつや)は広告代理店(アサツーディ・ケイ)出身のコピーライター、作家。現在は独立し、自身が立ち上げた湘南ストーリーブランディング研究所の代表を務めている…

『AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方』伊東穣一 生成系AIをツールとして役立てる

生成系AIで何が出来るのか教えてくれる 2023年刊行。筆者の伊東穣一(いとうじょういち)は1966年生まれのベンチャーキャピタリスト、起業家、作家、学者。マサチューセッツ工科大学教授、MITメディアラボ所長、ハーバード・ロースクール客員教授などを経て…

『超効率勉強法』DaiGo 最短の時間で最大の成果を手に入れる

DaiGoが教える勉強のノウハウ 2019年刊行。筆者のDaiGo(だいご)は1986年生まれの作家。メンタリスト。テレビ出演の機会も多いのでご存じの方も多いのではないだろうか。 初の著作は2011年の『DaiGoメンタリズム 誰とでも心を通わせることができる7つの法則…

『知らないと後悔する定年後の働き方』木村勝 シニアからのキャリアは「事前にどれだけ準備したか」で決まる

「稼いで生き残る」ためのキャリアデザイン術 2019年刊行。筆者の木村勝(きむらまさる)は1961年生まれ。新卒後、日産自動車に入り、関係各社へ出向。主として人事畑でキャリアを積まれ、その後独立起業し、現在はシニアキャリアのアドバイザーとして活躍さ…

『暮らしも仕事も快適に テレワークのインテリア』 自宅に素敵なワークスペースをつくる方法

コロナ禍の今だからこだわりたいテレワークのインテリア 2020年刊行。編著はパイ インターナショナルとなっており、刊行元会社のスタッフによる仕事なのだろうか。パイ インターナショナルは都内にある、デザインや、ビジュアル書などの出版を主に手掛けてい…

『在宅HACKS!』小山龍介 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方

今すぐ使えるお役立ちテレワークノウハウ集! 2020年刊行。筆者の小山龍介(こやまりゅうすけ)は1975年生まれの実業家、コンセプトクリエイター。 大手代理店を経てMBA取得、松竹で新規事業の立案に関わり、その後独立。現在はブルームコンセプト代表取締役…

『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ふろむださんの初書籍

社会人のたしなみとして知っておきたい「ハロー効果」 2018年刊行。人気ブログ「分裂勘違い君劇場」のふろむださんの初書籍。 美男美女に生まれるだけで人生の難易度は下がる。有名大学を卒業しているだけで「デキル男」だと思われてしまう。思考の錯覚は、…

『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』後藤宗明 新たにスキルを獲得してDX人材に進化する

第一人者が語るリスキリングの価値 2022年刊行。筆者の後藤宗明(ごとうむねあき)は一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの代表理事。2018年頃から日本国内でリスキリングの理念を広めるべく、活動を展開されてきた方。 筆者が主宰する一般社団…

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』ハンス・ロスリング 世界を正しく認識するために

もはや説明不要の話題の一冊 本書は刊行前から随分と話題になっていて、発売されるやいきなり爆売れ状態に。Amazonでは3週連続でビジネス書ランキングの1位を獲得。2019年を代表する一冊となってしまった。この年、ビジネス書の類で、こんなにあちこちでレビ…

『本屋、はじめました 増補版』辻山良雄 「本はどこで買っても同じ」ではない

出版不況下に個人で書店を立ち上げた方の記録 2017年刊行。筆者の辻山良雄(つじやまよしお)は1972年生まれ。大手書店チェーンのリブロで、広島店、名古屋店で店長職、池袋本店のマネージャ職を歴任。2015年に退社し、翌2016年に東京都杉並区の荻窪に新刊書…

『だれもわかってくれない』ハイディ・グラント・ハルヴァーソン 人がわかりあえない理由を考える

傷つかないための心理学 2015年刊行。米国での原著タイトルは『No One Understands You and What to Do About It』。 だれもわかってくれない:あなたはなぜ誤解されるのか 作者:ハイディ グラント ハルヴァ―ソン,Heidi Grant Halvorson 早川書房 Amazon // …

『逃げる技術 ギリギリまで我慢してしまうあなたへ』根本裕幸 辛いときはいますぐ逃げていい!

人気カウンセラーが教える「逃げる技術」 2020年刊行。筆者の根本裕幸(ねもとひろゆき)は1972年生まれの心理カウンセラー。 メンタル系の自己啓発本を多数上梓しており、代表作は2017年の『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』あたりかな。…

『ブロックチェーンがひらく「あたらしい経済」』 文系でもわかるブロックチェーン

ブロックチェーンの専門家が教えてくれる 2020年刊行。福岡を拠点としてブロックチェーン関連の技術開発を行っている株式会社Chaintope(チェーントープ)関係者による著作。CEOの正田英樹(しょうだひでき)をはじめとして、田中貴規(たなかたかのり)、村…

『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』佐々木俊尚 スマホ時代の「新しい読み方」とは?

スマホ時代に「新しい読み方」を身につける 2022年刊行。筆者の佐々木俊尚(ささきとしなお)は1961年生まれの作家、ジャーナリスト、評論家。毎日新聞社の記者を経て、アスキーに転職。現在はフリーで活動されている方。 多数の著作を上梓しているが、比較…

『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』アバタロー 人生を劇的に変える読書の威力

本を読まない方のための読書指南本 『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』。タイトルを読んで、どういうこと?と気になった方は多いのではないか。本書は、どちらかというと、ふだんあまり本を読まない方に向けて書かれた読書指南本だ。 筆者の最大の主張はこ…

『すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!』大橋禅太郎 会議の生産性を上げるにはこの一冊

多くの大企業に導入された「すごい会議」とは? 本日は、少し古い本だがこちらの書籍をご紹介したい。 2005年刊行。筆者は1964年生まれ。28歳でアメリカに渡りインターネット上でのマーケティング会社GAZOOBAを設立。2001年に同社を売却し一定の成功を収めて…

『仕事の基礎力』田中耕比古 デキる人は「当たり前」に身につけている!

大手某社の受託業務を請け負っていた際に、業務の進捗と品質を管理するために、コンサルタント会社が間に入ったことがある。 経験されたことがある方は、わかっていただけるかもしれないが、彼らの仕事の速度はビックリするくらい早く、その質も嫌になるほど…

『中高年男性の働き方の未来』小島 明子 オジサンたちにこれから出来ることは何か?

中高年男性が活躍するためにはどうすればいい? 昨今「一億総活躍社会」「働き方改革」といった言葉が叫ばれるようになって久しい。あなたの職場環境には変化があっただろうか。新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴うリストラ、テレワークの普及。この十年で…

『はじめてのGIS その問題、デジタル地図が解決します』中島円 フリーソフトのQGISで簡単に地図が作れる

地図を使って問題を解決したいあなたにQGISがおすすめ こんなデータが揃っているけれど、どうすればわかりやすい資料になるのか悩んでいる。説得力のある資料を作りたいけれど、必要なデータがどこにあるかわからない。業務の中で、地図を使ってビジュアルか…

『リモートワークの達人』もっと早く読みたかった「テレワーク」ガイドブック

8年も前に書かれた「テレワークのすすめ」本 コロナ禍で日本のテレワーク対応は一気に進んだ(というか、導入せざるを得なかった)のだが、本書はそれに先駆けること8年前の2014年に刊行されていた本である。単行本版のタイトルは『強いチームはオフィスを捨…

決算書くらいは読めるようになりたいあなたに

決算書が読めないコンプレックスをなんとかしたい 社会人一年目頃、研修の一環として簿記三級の資格を取りましょうという勉強会があった。最初の何回かだけ通ったものの、あとは日々の忙しさにかまけて脱落してしまった。同期で、ちゃんと合格したのは経理配…

先が見えない時代のキャリア形成について考える、目標主体から目的主体の人生へ

変動し、不確実で、複雑、そして曖昧な未来をどう生きるか VUCAというビジネス用語がある。Wikipedia先生から引用させていただくとこんな意味だ。 VUCA(ブカ、ブーカ)はビジネス用語。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性…

普通の会社員が副業をはじめるに方法について考えてみる

副業に関心はあるけれど何をしていいかわからない方へ 副業という言葉をよく耳にするようになって久しい。 正社員の男女3万4824人に対して行われた、副業に関する調査では以下の結果が出ている。意外に多いと思うだろうか?それとも少ないと思うだろうか? …