ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

2025-01-01から1年間の記事一覧

『サラ金の歴史』小島庸平 サラ金業界の勃興から隆盛、壊滅に至るまでを概観する

新書大賞2022大賞受賞作品 2021年刊行。筆者の小島庸平(こじまようへい)は1982年生まれの経済史学者。東京大学経済学研究科の准教授。 本書は2021年の2021年度の第43回サントリー学芸賞を受賞。更に、2020年12月~2021年11月に刊行された新書を対象とした…

『幕末単身赴任 下級武士の食日記』青木直己 食レポ日記から幕末の江戸を知る

幕末の世相を「食」から読み解く 2005年の刊行。最初はNHK出版の生活人新書からの登場であった。 筆者の青木直己(あおきなおみ)は1954年生まれ。有名和菓子店虎屋の研究部門、虎屋文庫で和菓子に関する調査、研究に従事されていた方。虎屋クラスの企業にな…

『決算書のトリセツ』前田忠志 決算書くらいは読めるようになりたいあなたに

決算書が読めないコンプレックスをなんとかしたい 社会人一年目頃、研修の一環として簿記三級の資格を取りましょうという勉強会があった。最初の何回かだけ通ったものの、あとは日々の忙しさにかまけて脱落してしまった。同期で、ちゃんと合格したのは経理配…

『徒然草』兼好・島内裕子訳/校訂 日本三大随筆のひとつを現代語訳と併せて通読できる

あけましておめでとうございます。 今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」に便乗。 昨年は大河ドラマの影響で、平安時代や日本の古典文学に沼った一年だった。その影響は今年も続く予定。その一環として、本日はこちらの作品をご紹介した…