ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

アート

『13歳からのアート思考 「自分だけの答え」がみつかる』末永幸歩 VUCA時代を生き抜くために

発行部数17万部超のベストセラー本 2020年刊行。筆者の末永幸歩(すえまつゆきほ)は武蔵野美術大学を経て、東京学芸大学の教育学研究科へ。現在は、東京学芸大学の個人研究員兼、中学・高校の美術教諭として活躍している人物。 帯の「薦」には、藤原和博、山…

『大津絵』クリストフ・マルケ 江戸時代の人々に愛された庶民画の世界

フランス人研究者による「大津絵」ガイドブック 2016年刊行。筆者のクリストフ・マルケ(Christophe Marquet)は1965年生まれ。フランス人で、日本近世・近代美術史と、出版文化史の研究者である。 オリジナルのフランス版は2015年に刊行されている。フラン…

『悪魔の布 縞模様の歴史』ミシェル・パストゥロー ストライプをめぐる文化論

縞模様好き必読の一冊 1993年刊行。オリジナルのフランス版の原題は『L' étoffe du diable』で1991年刊行。筆者のミシェル・パストゥローは1947年生まれのフランス人研究者。紋章学を主要な研究ジャンルとしているが、幅広い分野で活躍をしている人物である。…

『戦争とデザイン』松田行正 その企みに騙されるな

戦争プロパガンダを読み解くシリーズの最新刊 2022年刊行。筆者の松田行正(まつだゆきまさ)は1948年生まれのグラフィックデザイナ、作家、出版経営者。 戦争とデザインについて論じてきた一連の著作の、総まとめとも言えるのが本書といえるだろうか。過去…

『独裁者のデザイン ヒトラー・ムッソリーニ・スターリン・毛沢東の手法』松田行正 デザインは毒にも薬にもなる

独裁者によるデザイン、シリーズ三作目 2019年刊行。筆者の松田行正(まつだゆきまさ)は1948年生まれのグラフィックデザイナー。 独裁者のデザイン: ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東の手法 作者:行正, 松田 平凡社 Amazon ヒトラー、スターリン…

『宗教図像学入門』中村圭志 十字架、神殿から仏像、怪獣まで

中村圭志にる宗教図像学ガイド 2021年刊行。筆者の中村圭志(なかむらけいし)は1958年生まれの宗教学者。 2014年の『教養としての宗教入門 基礎から学べる信仰と文化』、2017年の『聖書、コーラン、仏典 原典から宗教の本質をさぐる』に続く三冊目の書籍と…

『マグダラのマリア エロスとアガペーの聖女』岡田温司 絵画を元にマグダラのマリア像を読み解く

「マグダラのマリア」の受容史 2005年刊行。筆者の岡田温司(おかだあつし)は1954年生まれの西洋美術史の研究家。現在は京都大学大学院の教授。 これは面白い!本書は名前だけは知っていても、あまり日本人には縁が薄い「マグダラのマリア」さんについての…

『ルネサンスの世渡り術』壺屋めり 巨匠たちのマネタイズ術!知られざる美術史の世界

「クーリエ・ジャポン」の連載記事が単行本に 2018年刊行。刊行は芸術新聞社から。 本書は、Webマガジン「クーリエ・ジャポン」に連載されていた、「リナシタッ ルネサンス芸術屋の仕事術」(記事閲覧は有料)を加筆修正の上で単行本化したもの。 筆者の壺屋…