ビズショカ(ビジネスの書架)

ビジネス書、新書などの感想を書いていきます

『ネット告発 企業対応マニュアル』 個人の告発が大企業を揺るがすようになった時代

6つのネット炎上事件を紹介 2003年刊行。 牧野二郎、金野志保、西畠義昭ら、五人の弁護士による共著。かなり以前に、仕事絡みで購入したもの。 90年代後半~ゼロ年代前半にかけて、黎明期のネット社会で評判となった6つの事件(東芝ビデオデッキ事件、悪徳警…

佐伯有清『高丘親王入唐記』~『高丘親王航海記』と共に読みたい一冊

数少ない高丘親王研究本 2002年刊行。筆者の佐伯有清(ありきよ)は1925年生まれの歴史学者。北海道大学、成城大学の教授を歴任。2005年に他界されている。 『高丘親王入唐記』の入唐は(にっとう)と読む。「入⇒にふ」の促音化なのか?、当時の中国語の音を…

『書ける人だけが手にするもの』齋藤孝 書ける人は自分らしく充実した人生を手にできる!

「書きたい」けれど「書けない」あなたに ちょっとした短文ならすぐ書ける。Twitterでコメントするならいくらでも投稿できる。でも、少しまとまった量の文章になると途端に手が動かなくなる。ブログに挑戦してみたいけれど、何を書いていいかわからない。そ…

『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』森川嘉一郎 秋葉原の光と影を考察する

趣味の都アキハバラを読み解く 2003年刊行。筆者の森川嘉一郎(もりかわかいちろう)は1971年生まれで、明治大学国際日本学部の准教授。建築学者で、意匠論を専門とする人物。 本書は日本が世界に誇る?オタクの王国アキハバラに視点を据えた都市論である。 …

『中高年男性の働き方の未来』小島 明子 オジサンたちにこれから出来ることは何か?

中高年男性が活躍するためにはどうすればいい? 昨今「一億総活躍社会」「働き方改革」といった言葉が叫ばれるようになって久しい。あなたの職場環境には変化があっただろうか。新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴うリストラ、テレワークの普及。この十年で…

『年代別 医学的に正しい生き方』和田秀樹 40歳を過ぎたら読んで起きたい一冊

人生100年時代の処方箋 2018年刊行。筆者の和田秀樹(わだひでき)は1960年生まれ。灘校→東大医学部卒。精神科医、大学教授、受験アドバイザー、作家、映画監督までやっている多彩な経歴の人物。 2022年だけでも『80歳の壁』『70代で死ぬ人、80代でも元気…

『50歳からの賢い住宅購入』千日太郎 お金の視点からアラフィフ年代の住宅ローンを考える

住宅購入で悩むアラフィフ世代に 以前にも書いたが、わが家は賃貸物件での生活が長い。しかし、今年に入ってから、遅ればせながら中古マンションを買えないものかと物色をダラダラと続けている(あまり進んでいない)。物件についての知識はそれなりに溜まっ…

『老後に住める家がない!』太田垣章子 明日は我が身の”漂流老人”問題

老後に住む家が借りられない現実を知る 2000年刊行。筆者の太田垣章子(おおたがきあやこ)は専業主婦から一念発起、30代後半で司法書士の資格を取られた方。2,300件を超える家賃滞納トラブルを解決してきた実績を持つ、最新の賃貸事情を知る人物である。 太…

『あなたのアクセスはいつも誰かに見られている』小川卓 ネットの「ちょっと気持ち悪い」の正体は?

行動データ解析の第一人者が教えてくれる「気持ち悪さ」の正体 2016年刊行。筆者の小川卓(おがわたく)はマイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンと有名ネット企業各社を渡り歩いたウェブアナリスト。SEOやウェブ分析関…

『統計検定3級』ギリギリ67点で合格!公式問題集の罠、改訂ポイント、試験時の注意事項

二か月も経過してしまったが、2022年の三月に「統計検定3級」の試験を受けてきたので、本日はその取り組みについてご報告したい。 統計検定3級合格証 統計検定って何?統計検定3級の合格率は? 「統計検定」は日本統計学学会が主催する全国統一試験だ。概要…